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力を入れて動かす練習を毎日続けたら良くなる?――答えはNO。その理由を脳と神経回路から徹底解説|脳プラス|共同運動と随意運動の違い

共同運動

力を入れて動かす練習を毎日続けたら良くなる?

――答えはNO。その理由を脳と神経回路から徹底解説|脳プラス



脳梗塞や脳出血のあと、


「思い切り力を入れたら腕が動いた!」

「ぎゅっと力んだら足が出た!」


このような経験をして、

『このまま毎日頑張ればどんどん良くなるのでは?』

と期待される方はとても多いです。


実際、動かなかった手足が少しでも動くと、

希望が湧きますし、とても嬉しいものです。


しかし❗結論からお伝えします


力を入れて無理やり動かす練習を毎日続けても、

麻痺の根本改善にはつながらないことが多い。


むしろやり方によっては、

• 動きが固まる

• 変なクセがつく

• 手足が突っ張りやすくなる

• 分離した動きが出にくくなる


という マイナスの影響 が出ることすらあります。



この記事では、

なぜ「力んで動く練習」では改善しにくいのか を、

• 脳梗塞・脳出血後の脳の仕組み

• 神経回路の話

• リハビリで本当に大事な考え方


という視点から、

リハビリ専門施設 脳プラス が徹底的に解説します。



■ なぜ「力を入れると動く」のか?


脳梗塞や脳出血によって起こる運動麻痺は、


単に「筋肉が弱くなった」わけではありません。


🧠 本当の問題は脳の中


脳から手足へ命令を送る神経回路――

特に重要なのが 皮質脊髄路 というルートです。


この回路は、

• 指を1本ずつ動かす

• 足首を細かく調整する

• 力加減をコントロールする

• ゆっくり動かす

• 止める


といった 繊細な運動 を司っています。


脳梗塞・脳出血では、

この皮質脊髄路がダメージを受けやすくなります。




■ では、力むと動くのはなぜ?


強く力を入れたときに出てくるのは、

別の神経ルート

• 網様体脊髄路

• 前庭脊髄路


といった 脳幹系の経路 が関与していることが多いです。


これらは本来、

• 姿勢を保つ

• 体を固める

• 転ばないようにする

• 一気に力を出す


ための仕組みです。


👉 つまり


「力を入れて動く」=

精密な運動回路を使っているとは限らない。


全身を固めてまとめて出力する回路で、

たまたま手や足が動いていることが多いのです。



■ 毎日それを繰り返したら良くなるのか?


ここが一番大事なポイントです。


🧠 脳のルールはとてもシンプル


脳にはこんな性質があります。


よく使われた回路は強くなる。


これを「神経可塑性」といいます。


● 力んで出す練習ばかりすると…

• 体幹を固める

• 首・肩が一緒に緊張

• 息を止める

• 反対側の手も一緒に動く


こうしたパターンが毎日繰り返されると、


👉 その動き方が“正解”として脳に記憶されてしまいます。


結果、

• 共同運動が強くなる

• 分離が出にくい

• 細かい操作が難しい

• 突っ張りが増える


という状態になりやすいのです。



■ 「分離運動」とは何か?


麻痺改善でよく出てくる言葉が

分離運動 です。



✔ 分離運動とは

• 肩を動かさずに肘だけ動く

• 指1本だけ伸ばす

• 足首だけ上げる

• 膝と股関節を別々に使う


こうした 部分ごとにコントロールされた動き のことです。


これは皮質脊髄路が働いていないと難しい




❌ 力んで出す動きは?

• 全部一緒に動く

• 速い

• 固い

• 勢い任せ

• 調整できない


👉 これは分離とは正反対です。



■ 「動いた」ことと「良くなった」ことは違う


とても大切なので、はっきり書きます。


🔴 動いた = 改善ではない

• どうやって動いたのか

• どれくらいの力で動いたのか

• 他の部位は固まっていないか

• 息を止めていないか

• ゆっくり制御できているか


ここが重要です。



🟢 改善に近い動きとは

• 小さい力で動く

• 力を抜ける

• ゆっくりできる

• 狙った所だけ動く

• 何度でも同じ質で出る


これこそが

麻痺回復につながる動き です。




■ 脳プラスが考える本当のリハビリ


私たち 脳プラス では、


「とにかく頑張って力を入れる」

というリハビリではなく、



✔ 脳回路を狙って作り直す


✔ 代償を抑える


✔ 小さな出力から誘導


✔ 正しい感覚入力


✔ 動きの質を整える


✔ 画像評価と臨床の統合


といった考え方を大切にしています。



脳梗塞・脳出血後のリハビリで本当に必要なのは、


「出力を上げる前に、回路を整えること」 です。




■ まとめ|力んで動かす練習を続けると…


最後に整理します。


✅ 力を入れて動くのは別ルートの可能性が高い

✅ 皮質脊髄路の練習になっていない

✅ 繰り返すとクセが固定される

✅ 分離運動は出にくくなる

✅ 麻痺の根本改善にはつながらない



🔵 だからこそ…


脳梗塞・脳出血後のリハビリでは、


「どれだけ力を出したか」ではなく、「どうやって動いたか」


ここが何より大切なのです。



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当院のご案内


今の症状やリハビリについて「このままでいいのかな」と感じたら、

脳PLUSの視点で一度整理してみませんか。

症状の原因を見直し、今、何を変えれば生活が楽になるのかを一緒に考えます。


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📍 住所大阪府豊中市東豊中町四丁目7-25ハイツ最上 101


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