本当に大切なのは“指”よりも“手首”の使い方かもしれません。
- ー しゅう
- 5月26日
- 読了時間: 3分

◆ 指のリハビリ、うまくいかないのはなぜ?
「グーができない」「指を伸ばそうとすると、力が入ってしまう」「リハビリで指ばかり練習してるのに、変わらない…」
こんなお悩み、ありませんか?
実はその原因、「手首(手関節)」にあるかもしれません。今回は、“指のリハビリ”に欠かせない【テノデーシスアクション】という考え方について、わかりやすくご紹介します。
◆ テノデーシスアクションって何?
テノデーシスアクションとは、手首の動きに連動して、指が自然に動く現象のことです。
手首を反らす(背屈) → 指は自然に「曲がる(屈曲)」
手首を曲げる(掌屈) → 指は自然に「開く(伸展)」
この仕組みを活用することで、「自分の力で指を動かす」のではなく、**“手首の動きを利用して指を動かす”**ことができるのです。
◆ なぜテノデーシスアクションが重要なのか?
脳卒中の後、指の動きが難しくなるのは「力が出ない」だけではなく、細かいコントロールができないことや、力を抜くのが難しいことが大きな理由です。
しかし手首の角度をうまく使えば、指に直接力を入れずに動かすことができます。
つまり…
「手首の使い方」次第で、「指の動き方」が変わる!
これがテノデーシスアクションの強みです。
◆ 指が硬い・突っ張る人ほど、手首を見る!
リハビリでよく見かける例:
指を開こうとすると、逆に力が入って突っ張る
つまもうとしても、指がピンと伸びてしまう
手首がだらんと垂れて、何もできない感じがする
このような状態では、指のリハビリをがんばってもなかなか結果が出ません。まずは「手首の角度」を整えることが、指のリハビリの**“土台”**になります。
◆ 練習のポイント:まずは“手首の角度”から!
① 手首を軽く反らす(背屈する)
手の甲が少し上を向くくらい
無理に反らすのではなく、心地よい角度でOK
② そのまま手を“パー”にしてみる
力を抜いて、自然に指が開く感覚を意識
③ グーの練習は、手首を反らしてから
手首が反らせていれば、指は自然に曲がりやすくなる
➤ ポイントは「手首の角度」を意識すること!
◆ 日常生活でも、手首がカギ!
箸を持つ
ペットボトルをつかむ
洗濯バサミをつまむ
リモコンを押す
これらの動作も、指だけでなく手首の安定と角度がとても重要です。「手首を反らす」だけでも、日常生活の動作がグッと楽になります。
指が動かない、うまく使えない…そんなときこそ、「手首の角度」を見直してみてください。
テノデーシスアクションを利用すれば、“力づくで動かす”のではなく、“仕組みを活かして動かす”ことができます。
焦らず、コツコツ。手首から始める指のリハビリで、日常の「できた!」を少しずつ増やしていきましょう。
📝 ワンポイントまとめ
テーマ | ポイント |
テノデーシスとは? | 手首と指が連動する仕組み |
なぜ必要? | 指に無理な力をかけず動かせる |
練習のコツ | 手首の角度を整えることが第一歩 |
生活への応用 | 食事・着替え・操作動作など、あらゆる動きに関係 |
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