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【脳卒中リハビリ】装具の“正しい使い方”知っていますか?大事なのは「どこに体重をかけるか」



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◆ 装具を使っても「うまく歩けない…」と感じているあなたへ

脳卒中後に足首を支えるための**装具(AFO)**を使っている方は多いと思います。

でも、こんな悩みはありませんか?

✅ よくあるお悩み

  • 歩いていると体が後ろにのけぞる感じがする

  • かかとに体重がかかりすぎて不安定

  • 骨盤がぐらつく、歩くとガクッとくる

実はこれ、装具の選び方の問題ではなく、「装具のどこに体重をかけているか?」が原因のことが多いのです。


◆ 多くの人がやってしまう“間違った使い方”

装具を履くと、どうしても**後ろの部分(かかと側)**に頼ってしまいがちです。

これによって、

  • 重心が後ろにずれて

  • かかとばかりに体重がかかる

  • 骨盤が弾ける(後ろに倒れる)

  • 結果として足が前に出にくくなる

という悪循環が起きてしまいます。


◆ 正しい使い方:「内側の支柱」と「すね」で支える!

装具には、多くの場合内側に支柱(しちゅう)があります。

この内側の棒の部分と自分のすね(脛)を“支え”として使うことが、正しい装具の使い方です。


✅ イメージ:ふくらはぎを“柱”にして、体をまっすぐに保つ

「装具の内側の柱に、すねでグッと体重をあずける」「後ろに倒れるのではなく、少し前に“のる”感覚」

このように前方への重心移動を意識すると、自然と歩きやすく、骨盤も安定してきます。


◆ 理想の重心は「舟状骨(しゅうじょうこつ)」の前

ちょっと専門的な話になりますが…

足の内側にある舟状骨(しゅうじょうこつ)という骨。この骨の少し前、内くるぶしの約2cm前あたりが、立っているときに一番安定する理想の重心位置です。


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✅ ポイントは「土踏まずのやや前」

この場所に体重をのせるようにすると、

  • 足のアーチ(内側)がしっかり支えられる

  • 骨盤が安定し、体がまっすぐになる

  • 歩く時も「次の一歩」が出やすくなる


◆ 実践編:装具を履いて正しい荷重を感じるコツ

▶︎ 椅子からゆっくり立ち上がるとき

  1. 装具の内側の支柱にすねを軽く当てるように意識

  2. 前に体を傾けて、土踏まずの前あたりに体重を落とす

  3. 膝を少し前に出すようにすると、自然と舟状骨に体重がのる

▶︎ 立っているとき

  • 壁やバーにつかまりながら、「すねが装具の内側に軽く当たるように」意識して立つ

  • 重心を「かかと」ではなく、「土踏まずの前」に持ってくる


◆ よくある誤解と注意点

❌間違った使い方

✅正しい使い方

装具の後ろ側(かかと)に体重をかける

装具の内側の支柱とすねで支える

足の裏の“かかと中心”で体重を支える

土踏まずの前あたり(舟状骨前)にのせる

後ろに反るように立つ

体を少し前にのせて、骨盤を安定させる

◆ 装具は「守るもの」ではなく、「動きを助けるもの」

装具は、ただ足を支える“道具”ではありません。正しい使い方をすれば、動きを引き出す“リハビリのパートナー”になります。

後ろに頼らず、前に重心を落とすことで、あなた本来の体の力を引き出すリハビリにつながります。


◆ まとめ

  • 装具は「どこに荷重をかけるか」が超重要!

  • 内側の支柱とすねを使って、前方重心にのる

  • 理想は「舟状骨の少し前」に体重を落とす

  • 装具を正しく使えば、歩行がラクになり、骨盤も安定する!

🔍 この情報は「脳PLUS(脳梗塞・脳出血リハビリ情報)」からお届けしています

リハビリは“やり方”で大きく変わります。装具を持っている方も、「どう使うか?」に目を向けてみませんか?

 
 
 

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