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【脳卒中リハビリ】ぶん回し歩行の原因と対策〜股関節を動かすだけで歩きやすくなる?〜【脳PLUS】



はじめに
脳卒中の後、「歩くと足が横に回ってしまう」と感じたことはありませんか?
これは「ぶん回し歩行」と呼ばれる歩き方で、片麻痺(かたまひ)のある方によく見られます。でも実は、この歩き方にはちゃんとした原因と、改善のためのポイントがあります。
今日は、そんな「ぶん回し歩行」について、【なぜ起きるのか?】【どうしたら良くなるのか?】をわかりやすくお話しします。

ぶん回し歩行ってなに?
ぶん回し歩行とは──まっすぐ足が出ず、足を外側に振るようにして歩くことを言います。
  • 麻痺している足が前に出にくくて、
  • 股関節を横に振るようにして、なんとか前に出そうとする
このような歩き方になってしまう方は、少なくありません。

原因は「股関節がうまく上がっていない」こと

ぶん回し歩行の主な原因は、股関節の屈曲(=足を前に上げる動き)が弱くなっていることです。
つまり、足をまっすぐ前に出したいのに、股関節がうまく曲がらないため、横に回して出すしかなくなっている状態なのです。


そのままにしておくと──
  • 骨盤や腰への負担が大きくなる
  • 転びやすくなる
  • 歩くスピードが上がらない
といった不安も出てきます。

改善のカギは「股関節の屈曲練習」

そこで大切なのが、股関節をしっかりと動かす練習です。難しそうに思えるかもしれませんが、実はシンプルな練習でも効果的です。

たとえば──
✅ ベッドに仰向けになって、片足をゆっくり持ち上げる練習
✅ 椅子に座って、太ももをゆっくり持ち上げる運動
✅ 電気刺激や装具を使って、股関節周囲の筋肉を刺激する方法
無理をせず、今のご自分の体に合ったやり方で行えば、股関節の動きは少しずつ改善していきます。


「脳PLUS」で希望をつなぐリハビリを
当院の脳卒中リハビリでは、「脳PLUS」という考え方を大切にしています。
「脳にはまだプラスの可能性がある」「何年たっても、脳は変わる」「もう少し良くなりたい」に応える

股関節の屈曲練習も、「脳の再学習」を促す重要なステップです。体だけでなく、脳をもう一度鍛え直すことが、ぶん回し歩行の改善につながります。

おわりに
歩き方のクセは、「もう仕方がない」とあきらめられがちです。
でも本当は、正しい知識と方法で向き合えば、改善のチャンスはあります。
あなたの歩き方が変われば、日常生活の中でできることがもっと増えるかもしれません。
まずは今日、足を1回上げてみることから始めてみませんか?
「脳PLUS」の考え方で、回復の一歩を一緒に踏み出しましょう。
 
 
 

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